3､バックパッカーおじさんの旅行記 ⑨中欧⑩(番外)ﾌｨｼﾞｰ⑪北欧､ﾊﾞﾙﾄ⑫ﾌﾗﾝｽ⑬ｲｷﾞﾘｽ､ｱｲﾙﾗﾝﾄﾞ⑭ﾍﾞﾄﾅﾑ⑮ﾗｵｽ⑯ｽﾍﾟｲﾝ､ﾎﾟﾙﾄｶﾞﾙ⑰再ﾍﾞﾄﾅﾑ⑱ﾍﾞﾈﾙｯｸｽ: 10月22日(月)　ﾎﾟﾄﾞｺﾞﾘﾂｧからｾﾙﾋﾞｱのﾍﾞｵｸﾞﾗｰﾄﾞに移動

朝早くから､ﾎﾃﾙ前の線路に車両の行き来があり､早めに目を覚ましました。
今日も快晴です。
とても空気が澄んでいます。
朝陽が出るのを前に､遠くの山の稜線がくっきり見えます。

ｺﾒﾝﾄの設定が､｢登録ﾕｰｻﾞｰ-OpenIDを含む｣になっていました。
「全員」に変えてみましたが､ｺﾒﾝﾄは入れられるでしょうか?

ﾎﾟﾄﾞｺﾞﾘﾂｧ駅のﾎｰﾑで､昨日のお二人に会いました。
彼らは､同じ列車で､途中のｳｼﾞﾂｪに向かいます。
ﾁｹｯﾄは昨日買ったそうですが､窓口に英語が全く判らない係員しかおらず､苦労して､それでもなんとか2等（自由席のみ）のﾁｹｯﾄだけは買えたそうです。

09:00アドリア海の港町ﾊﾞｰﾙ駅始発の430便は､ﾎﾟﾄﾞｺﾞﾘﾂｧ駅を10:00に発車､一路ﾍﾞｵｸﾞﾗｰﾄﾞへ､
この先､通称ﾊﾞｰﾙ鉄道は1,000mまで高度を上げて､また下りて行きます。

ところが､列車の窓は曇ったままと言うか､ひどく汚れたままです。
外では素晴らしい景観が流れているに､これでは台無しです。
仕方なく､窓上部の僅かに開閉できる部分を開けて､外を見ることになります。

ﾓﾝﾃﾈｸﾞﾛのﾋﾞｴﾛﾎﾟﾘｴで出国審査､次の駅でｾﾙﾋﾞｱの入国審査がありました。
ﾎﾞｽﾆｱ･Heでは入出国のｽﾀﾝﾌﾟが押されていなかったのですが､ｾﾙﾋﾞｱ入国で何か問題があるのかもしれません。
ｲｽﾗｴﾙとｱﾗﾌﾞのように､一時期､お互いに戦争状態にあった訳ですから･･･
今も､両国間には直行の列車はありません。
ｸﾛｱﾁｱかﾓﾝﾃﾈｸﾞﾛを経由することになります。

ﾋﾞｴﾛﾎﾟﾘｴでは､乗り込んで来た若者による､ﾋﾞｰﾙと水の販売がありました。
ﾎﾞｽﾄﾝﾊﾞｯｸﾞみたいな鞄に入れて､何度も列車内を往復していました。
ﾋﾞｰﾙ500ml缶が1.5€で､ｽｰﾊﾟｰの約2倍です。
値段を聞いたこともあり､ﾋﾞｰﾙを1缶買いました｡
車内販売（と言えるのかどうか､）はそれ一度きりでした。
ﾋﾞｭｯﾌｪみたいな車両が付いていましたが､販売はしていないようでした。

年寄りですから､ﾋﾞｰﾙを飲んでも､ﾊﾞｽと違って鉄道はﾄｲﾚをそれ程気にしなくてすむのが助かります。
それでも､1等車のﾄｲﾚでとはいえ､きれいと言うわけではありません。
ﾎﾟｯﾄﾝ式で､手洗いの水も出ません。

やはり､この列車には車内販売がありません。
持ち込むのが正解のようです。

ﾎﾟﾄﾞｺﾞﾘﾂｧでは､東洋人の年寄りのｶｯﾌﾟﾙが珍しいのか､じろじろ見られました。
ここまで来ると､東洋人､黒人の姿は殆ど見られません。

若い人でも､何故か殆ど英語は通じません。
交通機関のﾁｹｯﾄ売り場でも通じないことが多いので､紙に書いて渡した方が早く確実です。
それでも､ﾎﾃﾙのﾚｾﾌﾟｼｮﾝではﾁｪｯｸｲﾝ時には､必ず英語が通じます。
夜遅くなると人が変わることもあり､何時でもとばかりは言えませんが･･･

大きな駅ではﾁｹｯﾄ売り場とは別に駅のｲﾝﾌｫﾒｰｼｮﾝ（大概､英語が通じます｡）があり､そこで出発時刻などを調べてもらえます。
気の効いた所（旧共産圏では無さそうです｡）では､一覧を打ち出してもくれますので､それを持って､ﾁｹｯﾄ売り場に行けばいいわけです。

ﾍﾞｵｸﾞﾗｰﾄﾞ到着が､大幅に遅れました。
20:00到着予定が2時間遅れ､それも一度着いたと思っていたら､30分くらい動かず､
ようやく動き出しましたが､今度はﾊﾞｯｸ､やっと本来の目的地のﾍﾞｵｸﾞﾗｰﾄﾞ本駅へ､
結局､距離468kmを12時間もかかったことになります。
平均時速39km!
座席が広く､人も少なかったので､それ程疲れませんでしたが･･･

何で遅れたのか､さっぱり判りません。
これでは､ｾﾙﾋﾞｱ国鉄の未来は危ういですね。

駅からは､夜なので方向感覚がにぶり､20分くらいかけて今日の宿ﾎﾃﾙ･ｽﾙﾋﾞｱ･ｶﾞﾙﾆに辿り着きました。
出来たばかりの3星のﾃﾞｻﾞｲﾅｰｽﾞ･ﾎﾃﾙです。
斬新過ぎて､ちょっと落ち着きません。
街の真ん中にあり､ここに3泊します。